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7/31 BUMP OF CHICKEN @東京ドーム/初スタジアムライブから1年

とあるドーム公演のライブレポートで「BUMP OF CHICKEN のライブではお馴染みのザイロバンド」とあって、そうかな?と思い振り返ると、バンプではちょうど1年前、昨年8月9日のQVCマリンフィールドでの公演から導入されたのですよね、ザイロバンド。バンドが結成されて20年ほどなので、バンドの歴史からすれば「まだ1年」。だけど「もう1年」な感覚も確かにあり、QVCが遥か昔のことのようでもあり、ザイロバンドもチームラボボールも時間をかけて馴染んだ演出のような気がします。実際にはたった1年という期間の中で、バンド史上怒涛のシーズンを過ごして、1公演1公演が記憶に残る、濃いライブ活動をしてきたのだなと。

QVCの「ガラスのブルース」では<ガラスの目をしたお前ら叫べ!>と歌い変えていました。それがあの日の演出に加えて、特に新鮮に思えた瞬間でありました。十数年前、とにかく音楽を伝えることに必死であったがゆえに、過剰な演出を避け、時には「聴け!」と客席に叱責していた彼らは、自分らの歌が今やどれほど多くの人のものになっているのかをもう分かっているのだろうな、ということをこの時に思っていました。
そして東京ドームでは(ツアー途中の仙台公演でもやっていましたが)「古より伝わりし、オーイェイエーアハーンって曲がありまして」なんて「天体観測」サビで客席の声を合わせる練習が始まったり。「white note」でハンドクラップや足踏みやコーラスを客席も一緒になって楽しむゲーム風の演出を取り入れたり。初スタジアム以降の2本のツアーの中で「多くの人のための音楽」を具現したような演出は増え、東京ドームで約5万人が集った歓喜の時間に結実していたように思います。