あることないこと

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夜明ケマエ 『スーベニアEP』

タワレコ限定盤。近場の(と言っても地方なので割と遠い)タワレコのインディーズコーナーで試聴して、真っ先に「やられた…」と思ったのが 夜明ケマエ です。
買ってから気付いたのですが、↓こちらで試聴できたもよう。

http://www.yoakemae.info/disc/

日本のギターロック・ポップスの切なくて繊細なコード感を、感傷的に荒っぽく鳴らす。最近出てきた若手のバンドはどれも演奏スキルの高さに驚かされるけれど、夜明ケマエはこの荒削りなサウンドが逆に新鮮で気持ちいい。
ボーカルの声色が高いのは最近のバンドっぽいですね。でも楽器のサウンドと歌声がいい具合にギャップになっていて、それがまた良い感じ。

M3 「ブルーサンダー」MV

↑この曲とか、音そのものではなく音楽として聴けば、私はスピッツを感じます。

M5 「11号」

↑こういうのも、続くM6「スキップ&ビート」みたいな曲も。キャッチ―だけれど取り入れている音楽の幅は広いのだろうなぁと想像します。最後の「end」はギターノイズの奥のほうで歌が聞こえるシューゲイズだったりとか。

音楽で表現できることに幅が出てきてサウンドが整ってきた頃にそのバンドを好きになることが多い私ですが、なんと言うのか、こういう青い演奏に魅力を感じるのは久しぶりでした。
夜明ケマエという名前といい勢いある曲群といい、物語の始まりを感じさせてくれます。
始まりのわくわくとともに、こんな音は今しか紡げないという、切なさも詰まった1枚。