あることないこと

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映画 『もらとりあむタマ子』

映画の話も、たまにできれば。
もらとりあむタマ子』を観てきました。
23歳、大卒、ニート、実家帰省≒寄生中、なタマ子の1年(四季)を描いた話。

タマ子は本当にだらしなくて、見る人によっては相当イライラするだろうなとも
思いましたが、私はそんなことはなく。

何かをやってもいないのに、やる時がくればやれると思っている部分とか、
ようやく動いてみたところで、親の予期せぬ無謀なことだったりとか、
自分が甘えているのに、甘やかしている親のせいだとも思っている所とか、
自堕落な生活をしながらも、これではダメだとは分かっていることとか。

こういうポイントで、正直、私自身と全く別の実態の主人公だとは思えず、
さほど自分もタマ子と変わらないな、なんて胃が痛い思いでありました(笑)

そして、タマ子だけでなく、その父親の物語でもあって。
親に依存する子と、子離れできない親。
でもその関係性から最初に抜け出したのは、お父さん。
「タマ子、夏が終わったら、ここから出て行け」

夏の終わりに、不器用に洗濯をするようになったタマ子。
最後まで波風は立たず、でも見えないところや読み取らないと分からない範囲で
確実に何かは起こっていて変わっている、そんな映画。
さて、タマ子はどうするんだろうな。