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あることないこと

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サカナクション『SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction』DVD鑑賞の巻

5月に行われた幕張メッセでの6.1chサラウンドライブが映像化されました。
Blu-rayのほうは、あの日の模様を5.1chサラウンド/バイノーラル/ステレオで楽しめる仕様。
私の買ったDVDのほうは、バイノーラル/ステレオを切り替えられます。

サラウンドライブ、幸運にも観に行けたのです。素晴らしい体験をしました。
あの日観たもの感じたものを思い出しながら、購入したDVDを観てみよう、というのを試みていて、
ちょっとずつこの文章にしています。


まず、音響云々について私の理解した範囲で整理すると…

<6.1chサラウンド>
映画の音響でお馴染みのドルビーラボラトリーズの協力のもと、今回の幕張公演で導入された音環境。
通常のライブでもある、客席前方左右(=ステージ横)のスピーカー2chに加え、
客席側面の左右のスピーカーで2ch、客席後方の左右のスピーカーで2ch
ステージ下に設置される低音のみを出力するウーハーを0.1chと数えて、
これで6.1ch、ということらしいです。
ちょうど私が居たあたりにはディレイスピーカーも吊り下げられていて、
四方ぐるっと、そして頭上にもスピーカーという、音が鳴り出す前から壮観な感じでした。

<5.1chサラウンド>
スピーカーの位置関係で言うと、6.1chの側面左右2chを除き、
正面のスクリーン下にスピーカーを1つ(1ch)置くと、5.1chサラウンドの環境に。
つまり、正面に1ch、前方左右2ch、後方左右2ch、ウーハー0.1chで5.1chだそう。
Blu-rayには5.1chでも収録されているので、
自宅にホームシアターセットとかでこの環境が整っていればサラウンドで体験できると。
私もいつしか揃えてみたいものです…

<バイノーラル>
レコーディング方式の1つ。
ひとの頭の形をしたダミーヘッドの両耳にマイクを設置し、録音。
単にマイクを1本立てて録音するより、普段ものが聞こえる環境に近い音が録れるというか。
ステレオ音源が「左右」で聞こえるものとすると、
バイノーラル音源は「前後左右」、360°の感覚で聞こえます。
ダミーヘッドの左で鳴らした音は左から聞こえるし、後ろで鳴らしたものは後ろから聞こえると。
バイノーラルレコーディングされたものはヘッドホンかイヤホンで聴く、というのが大事。
ステレオスピーカーで聴いても音が遠くなってしまうだけ、らしいです。


と、ここまで書いてみたくせに私の拙い文章より公式のトレーラーを貼ればよかったじゃないの、
と今になって気付く感じ… はぁ。
親切丁寧、わかりやすすぎるトレーラーがこちらです↓


はい。ここからが本当に書いておきたいことです。
サカナクション的に、5月のサラウンドライブが単体のイベントではなくて、
あの日から今回のBD&DVD発売まで(もっと言えばそれを私たちが視聴するまで、あるいは
抽選制だけれども5.1ch視聴会に参加して体験するまで)がひとつの試みなんだと思うんです。
BD&DVDが単純にあの日を記録しただけのツールではないというか。
だから、実際にライブを観た日を振り返りつつ、新しい気持ちでDVDを観たいなぁと。
我が家には5.1chセットどころかBDプレーヤーもまだないですけれども(汗)
最低限の安物環境でも何がしか考えたり感じたりしたいな、と思ったのです。
せっかくアーティストサイドが面白いものを色々と提供してくれているのだから、
ちゃんと楽しまない訳にはいかない!という気持ち。
でもまぁ、純粋に大好きなアーティストだから聴きたいし観たいし語りたいだけ、です。


<5月18日、6.1chサラウンドライブを思い出す>
あの日、確か踊り尽きて感情も使い果ててホテルのベッドにダイブして眠り込んで、
早朝に目覚めてTwitterに書き込んだ文の引用です↓

サカナクション@幕張初日。サラウンドで映画みたいに立ち上がって驚いてる間にショーにもクラブ
にもなるライブ。ステージングももちろんすごいけど、もうステージ観るだけのものでもなくて
音も演出も360゜で体感してきた。最高。今日行く人も絶対おもしろい体験になるはず。」

開場中のBGM(DVDのメニュー画面で流れているやつ)が後方のスピーカーだけから流れていて、
開演あたまのドルビーの映像でもう「映画館だ!」とぞわっとしました。
広い会場でやはりライブハウスのような「良い音」という感じではなかったと記憶していますが、
良し悪しを別にして、ライブという概念においては新感覚で、それがすごく面白く楽しく、
耳には良い違和感のあるライブでした。
音に囲まれ光に囲まれ、のあっという間な2時間半。

「そうだ、ただひたすら、音楽だなぁって思う瞬間がいっぱいあった。
2万人が同じアクションをする曲も2万人が自由に踊る時間も、ぜんぶぜんぶ許容して
音楽でしかなかった。これ今晩こそ眠れなさそう…」

サラウンドや演出などのトピックが先行しがちなライブでしたが、その全てがしっかり音楽を
「魅せる」ために在って、その機能のさせかたに感嘆しました。
サラウンドといっても、あらゆる音が前後左右に振られていたりびゅんびゅんと飛んでいったりする
大袈裟なことはなく、例えばサカナクション特有の合唱パートが客席を包むように鳴ったりなど、
あくまで中心にある音楽を引き立たせていく、そんなライブだったなと。
「音楽だなぁ」と感じたのは恐らくそういう事だったのだと、今振り返って思います。

「ダンスフロア幕張に戻りたいけど、そんなことはもうできないので日常で踊り狂います。
感情と身体のエネルギーを使い果たしたライブはその後のエネルギーをちゃんと生成してくれる
気がする。日常、頑張ろう。」

これはあまり関係ないですが、私にとっての「良いライブ」ってこんな感じ、という呟き。
非日常を味わうためにライブに行く、ではなくて、日常と地続きのものとしてライブがある、というか。
夢のようでありながら日常に還元されていくライブを観たいし、今回の公演もそういうものだった、
ということです。


では、今に戻ってきまして。

<DVDのバイノーラル音源で観ました>
ノートパソコンにヘッドホンです。高級ヘッドホンですらないという。

発売前に業界関係者の方々はドルビー本社で5.1chを体験されたようです。
きっと最高の音環境なんでしょうね… ずるい…
で、Twitterで流れてきた感想の中で、どなたか忘れてしまったのですが、
「すごい、を通り越して笑えてきた」という事をおっしゃっていて。
私もまさにその通りでした。
感情というか、観て何を思ったとか、感動とか、そんなのを飛び越して
随所、すごい!と思ったタイミングで笑っちゃうんです。バイノーラルでも。
バイノーラル音源で5.1chの疑似体験ができるということを本人たちも言っていましたが、
5.1ch環境がない方でも十分に面白く新しい感覚の体験ができる映像作品だなぁと。
もう、単なる「ライブ映像」ではなくて「映像作品」なんです。
語弊があるかも知れませんが、メッセで体験したライブとはまた別物の作品という感じがしました。
あの日を追体験している、という感じではなかったんですよねぇ。不思議。

サラウンドが効いているかどうかは別として、バイノーラル音源では
私の耳には『mellow』〜『ボイル』の音の飽和感がとても気持ち良かったです。
あと、今まで聞えなかった音が急に聞こえてきたりします。
特にびっくりしたのが『アイデンティティ』で鳴るドラのじゅわ〜ん!みたいな音。
本当にびっくりしました。何だあれ。
会場でも鳴ってたっけ?もとのCD音源にも入ってたっけ…?


<ステレオ音源で観ました>
普通にテレビで。テレビのスクリーンにテレビのスピーカーで観ました。

完全に順番を間違えた…
バイノーラルを観てからだと、テレビのスピーカーでステレオ音源じゃ物足りないという(苦笑)
でもまだ耳慣れない新感覚のバイノーラルに比べると安心して聴ける音がします。
そしてノートパソコンより断然大きなスクリーンで観たのは正解でした。
2万人規模の会場をスピーカーが囲み、レーザーが飛び交い、雪も降ったりする、
あの隅から隅まで誰も置き去りにしない演出は、
できるだけ大きなスクリーンで観る方が断然に臨場感を味わえるように思いました。
特に中盤、『僕と花』『バッハ〜』『ネイティブダンサー』のアレンジver.はやっぱり見もの!
本人たち曰く「ガンダムみたいな」セットが登場したりとか、
横1列で機材を操るメンバーの手元が映るのもかっこいい。
あと、ドラの音はこちらでもやたら派手に聞こえますね。本当に、何だあれ。


ということで3点で書いてみましたが
特に比較したりまとめたりするほどでもないし、ただの尻すぼみ文章ですね(´`)
でもこうして並べると、やっぱりナマで観るライブ直後の感想が一番エモいし、個人的には
冷静な分析文よりそういう気持ち的に熱くなっている時に出てくる言葉のほうが面白いですね。
自分の文章に何を言っているんだ、って感じですが。

サカナクションの映像作品は揃えていますが、今回のは見どころでスローモーションになったり、
『Aoi』のカメラの切り替えのかっこよさとか、「ここだよね!」っていうメンバーの抜き方とか、
細かい部分も含めてすごく好きです。
これから付属のブックレットをじっくり読みたいと思います。

SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-(Blu-ray Disc)(初回限定盤)SAKANAQUARIUM 2013 sakanaction -LIVE at MAKUHARI MESSE 2013.5.19-(Blu-ray Disc)(初回限定盤)
(2013/11/13)
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